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絶望から希望へ
-諦めなかったからこそ、取り戻せた10年分の思い出-
ご利用サービス | 外付けHDD データ復旧サービス |
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作業期間 | 初期診断:8日 復旧作業:17日 |
筐体種類 | 外付けHDD |
メーカー | ADATA |
型番 | HV620S-2T |
家族の思い出が詰まった10年分のデータが突然見れなくなってしまった――
お子さまの成長や家族みんなで過ごした特別な瞬間を保存してきた外付けHDD。その中には10年分の大切な写真や動画が詰まっていました。しかし、ある日突然読み込み不能に。大切なデータを失ったという衝撃と焦りの中で、データ復旧のプロに希望を託すことを決断。しかし、その道のりは非常に険しく、幾度となく困難に直面されたそうです。
今回は、M様に弊社のデータ復旧サービスを利用するまでの経緯や体験、そして無事にデータを取り戻したときの感動を語っていただきました。
―データ損失時の状況をお聞かせください
2年前、小学校6年生の子どもが中学進学を控えていた時期、これまでの記録を振り返ろうと動画編集をしていました。編集に使用していたのは、全ての大切なデータを移行して保管していた2TBの外付けハードディスクです。
その最中、突然『カチカチ』という音が聞こえ、ハードディスクが読み込まなくなりました。落下などのトラブルも一切なかったので、『まさか、これって壊れたの?』と信じられない気持ちで、ケーブルを差し替えたり、別のパソコンに繋いだりしました。ですが、結果は同じでした。
外付けハードディスクには、動画や写真、家族の思い出が全て詰まっていました。子どもが生まれてからの記録や家族で過ごした大切な時間の数々。約10年分の思い出が消えたかもしれない―――その衝撃と不安は、言葉にできないほどでした。
―その後、どのように対処されましたか?
最初は自分でなんとか解決できないかと考えました。しかし、インターネットで調べていくうちに、「ハードディスクの損傷かもしれない」という情報にたどり着きます。さらに、「何度も電源を入れることでデータ復旧の可能性が低くなる」という記事を見つけ、それ以上の試行は控えることにしました。
「このままでは取り返しがつかなくなるかもしれない…」
そんな危機感から、データ復旧の専門業者を探し始めました。大手のデータ復旧企業に相談すると、「重度の物理障害が発生しており、38万円以上の費用が確実にかかります。それでも復旧できない可能性があります」と告げられました。
「その金額でも復旧できないかもしれない。今のうちに諦める選択もありますよ」と言われ、一度は途方に暮れました。しかし、家族との思い出は金額に換えられないと依頼しました。
ところが数日後、さらに厳しい報告が届きました。
「当社の診断結果では、重度のクラッシュが発生しており、これ以上の開封作業を行うとさらなる破損の危険があるため、対応することができません。申し訳ありませんが、他社でも難しいと思われます。」
その報告を見た瞬間、頭が真っ白になりました。大手の会社でダメなら、もう方法はないのではないか…。ですが、やはりデータは諦めきれず、他の業者を探し始めました。
その過程で、さらなる困難が待っていました。夜中にも執拗に電話をかけ、「早くしないとデータが完全に失われる」と急かす業者が現れたり、見積もりすら出さずに「作業費用だけで100万円以上かかるかもしれない」と言う業者もいました。
復旧の保証がないまま高額な費用を請求されるなんて、到底信頼できませんでした。どこを頼ればいいのか、完全に迷っていました。
―そんな中、どのようにして当社をお知りになられたのですか?
Web検索にて「クラッシュ」「データ復旧」というキーワードで検索をしていた時のことです。『クラッシュしたハードディスクからの復旧に成功』という事例を見つけました。
「ほかの会社でダメだったデータも復旧できた実績がある」
その言葉に、かすかな希望を感じました。ホームページを見てみると、料金体系が明確で、成功報酬制を採用していること。さらに、なぜデータが復旧できるのか、その技術的な説明まで丁寧に書かれていました
「もしかしたら...」
電話をかけて状況を説明すると、「ヘッドの交換など、物理障害に対する様々な修復技術があります。ぜひ一度拝見させてください」と、冷静な対応をしていただきました。すぐに訪問しました。その際、担当者の丁寧な説明と親身な対応に、これまで感じたことのない安心感を覚えました。
「他社で開封作業が行われていることで、さらに難しい状況ではありますが、当社では同様のケースでも復旧に成功した実績があります」と説明を受けました。
正直言うと、この時点で9割方はもうダメだろうと思っていました。ですが、明確な説明と、実績に基づいた対応に、最後の望みをかけてみようと決意しました。
特に安心できたのは、明確な料金提示と成功報酬制でした。「復旧できなければ料金は発生しない」という説明は、これまでの不安を和らげるものでした。最終的な復旧費用は約20万円。これは当初、大手企業から提示された38万円と比べても、ありがたい金額でした。
ここまでくれば、もう最後のチャンス。覚悟を決めて、お願いすることにしました。
―作業期間中の心境をお聞かせください
最初に「5営業日ほどで診断結果が出ます」というお話をいただきました。その間というもの、毎日が祈りの日々でした。もし、また「復旧できない」と言われたら…そんな不安と期待が入り混じる中で、連絡を待ちました。
あの頃は仕事中も、常に携帯電話が気になって仕方ありませんでした・・・
1週間が過ぎ、連絡を待ちわびる中、ついにメールが届きました。
「データの復旧に成功しました」
その瞬間の気持ちを、今でも鮮明に覚えています。思わず会社のデスクで声を上げそうになり、堪えるのが精一杯でした。担当者の方が「77%ほどのデータが復旧できました」と説明してくれました。実質的にはほぼ全ての大切なデータが戻ってきました。
実際にデータを見た瞬間、涙が出ました。10年分の思い出が、本当に戻ってきた。この感動は言葉では言い表せません。周りの人からも「急に明るくなった」と言われるほど、気持ちが晴れ晴れとしました。
特に嬉しかったのは、妻に「治ったよ」と報告できたこと。実は、大手企業から復旧できないと言われた時のことは、妻には話せていなかったんです。父親としての責任を全うできた、そんな安堵感がありました。そして、10年分の家族の記録が戻ったことで、過去だけでなく未来への希望も取り戻せたような気がしました。
―今回の経験を通じて、同じような状況の方に伝えたいことはありますか?
データが突然読めなくなったとき、本当にどうしていいか分からなくなると思います。実際に私も一度は絶望しました。でも、絶対に諦めないでください。そして、焦って自分で何とかしようとせず、まずは専門家に相談することが大切です。本当に技術力のある企業は存在します。
ただし、データ復旧は何度もチャレンジできるものではありません。むしろ、開封作業を重ねることでデータが失われる可能性が高まります。だからこそ、業者選びは慎重に行うべきです。
見積もりや説明が曖昧な企業、夜中に執拗に電話をかけてくる企業、作業実績が見えない企業は避けるべきです。急かされても冷静に判断してください。
私の場合、以下の点を重視して選びました。
- 技術力の説明が明確であること
- 料金体系が明確で成功報酬制であること
- 実績が具体的に示されていること
- 対応が丁寧で押し付けがましくないこと
今回の経験を通じて、バックアップの重要性を改めて痛感しました。データは失ってしまうと取り返しがつきません。クラウドや外部ストレージなど、複数の方法で大切なデータを保管することを心がけてください。
最後に、M様はこう締めくくります。
家族の思い出がどれだけ大切なものかを改めて実感しました。今回のような状況で悩んでいる方がいたら、諦めずに行動を起こしてほしいです。適切なサポートを受ければ、きっと良い結果に繋がるはずです。
諦めず、プロだからこそできるコンサルタントの対応と技術
今回の案件は、非常に高度な技術を要するものでした。他社で既に開封作業が行われている状況はデータ復旧の難易度をさらに高める要因となります。しかし、当社ではこれまでの経験と専門技術を活かし、成功に導くことができました。
本は、データが記録されているプラッタというパーツの状態が非常に悪かったため、データの読み出しに苦労しました。クリーンブースという、手術室のような埃が入らない部屋でHDDを開封し、パーツ交換などを含む精密作業を実施しました。しかし、それだけではデータを読むことができませんでした。そこで、ファームウェアの調整も併せて行うことで、なんとかデータの取り出しに成功しました。
また、M様とのやり取りを通じて、以下の点が成功の鍵になったと感じます。
- 明確な料金体系と成功報酬制の提示
- 状況を丁寧に説明し、不安を取り除く親身な対応
- 他社で断られた事例でも希望を持って取り組む姿勢
ご家族にとって大切な思い出を取り戻す一助となれたことは、私たちにとっても大きな励みです。同じような状況で悩まれている方がいるならば、ぜひ一度ご相談ください。お悩みを抱える方がいらっしゃれば、どうか一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。
データの復旧は、正しい判断と信頼できるパートナーによって可能性が大きく広がります。
担当コンサルタント:吉野
スタッフ一丸となって復旧へ最善を尽くします。
迷ったら一度ご相談ください。